EOS R50とRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMで、家の犬や猫を撮っている方へ。次の一本を考える前に、まず手持ちのキットで「どの位置から、どこまで写したいか」を確かめるのが近道です。
対象はR50と18-45mmを持つ人の、室内で近くにいる犬猫の静止画です。R10や18-150mmとの組み合わせとは、条件を分けて考えてください。キットでの距離の確かめ方、ブレとピント外れの見分け方、候補3本の選び方、R50の動物認識の設定を順に見ていきます。
キットで全身と顔が入る距離を試す
- 犬猫の目線に近い、低い位置で構える
- いつも撮っている立ち位置から動かずに撮る
- 全身・顔・周りの床や家具を、それぞれどこまで写したいか決める
- キットを28mm・30mm・35mm付近に合わせ、同じ位置から撮る
R50はAPS-Cのカメラで、35mm判換算では表記焦点距離の約1.6倍に相当する画角になります(キヤノン公式FAQ)。28mmは約45mm、30mmは約48mm、35mmは約56mm相当です。単焦点を選ぶなら、明るさより先にその画角が自分の部屋に合うかを確かめましょう。
28mmでも全身が窮屈なら、30mmや35mmに替えても解決しません。候補の焦点距離でも全身が入らず、部屋でそれ以上下がれないなら、18mm側を使えるキットを残し、今回は追加を見送りましょう。撮る位置や写す範囲を変えて試します。なお、最短撮影距離は「そこまで近づける」という意味です。全身が入る距離とは別の数字です。
ブレとピント外れを切り分ける

まず、じっとしている時の写真と、歩いたり遊んだりしている時の写真を分けて見ます。画面全体が同じ方向に流れていれば手ブレ、背景は止まっていて動いた部分だけ流れていれば被写体ブレ、別の距離にあるものにくっきり合っていればピント外れの可能性があります。ただし、見た目だけでは原因を一つに決められない写真もあります。
対処は一度に一つずつ試します。光、撮る位置、シャッター速度・ISO感度・絞り、AF設定をまとめて変えると、どれが効いたのか分からなくなるためです。手ブレならISや構え方、ピント外れならAF設定の確認が先です。明るいレンズが役に立つのは、主に動きを止めたいのに光が足りない場面です。
明るい一本が必要になる条件
- 候補の焦点距離の画角が、部屋の広さに合っている
- 明るい窓際など、撮る位置や光を変えても暗い
- 動きを止めるシャッター速度にすると、ISO感度が上がってノイズが気になる
この3つがすべて当てはまる時に、明るい一本を比べる意味が出てきます。F値が小さいレンズほど、同じ明るさの場所でも速いシャッター速度や低いISO感度を選びやすくなります。
ただし、絞りを開ければよいとは限りません。絞りを開けるほどピントが合う範囲は浅くなり、鼻先と目の両方にピントを合わせにくくなることがあります。明るさ・IS・AFはそれぞれ別の働きなので、まとめて「性能」として比べないようにしましょう。
撮る位置に合わせて候補を一本に絞る

キットを28mm・30mm・35mm付近に合わせて撮った写真と見比べながら、自分の部屋で使いやすい画角を一つ選びます。
RF28mm F2.8 STM
- R50で約45mm相当、F2.8
- 最短撮影距離0.23m、重さ約120g
- レンズ内の手ブレ補正(IS)なし
キットの28mm付近で全身と周りがちょうどよく収まり、軽さを優先したい人に向く候補です。F2.8はキットより明るいものの、3本の中では最も控えめな明るさです(キヤノン公式FAQ)。
SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary(RFマウント)
- R50で約48mm相当、F1.4
- 最短撮影距離30cm、RF版の重さ約285g
- 使う前に、対応表でR50の対応状況を確認し、カメラとレンズのファームウェアを最新にする
3本で最も明るく、光が足りない場面の候補です。EF-M用やE用と混同せず、RF版を。SIGMAの対応表は最新ファームウェアを条件とし、全機能の保証はしていません。R50ではAF測距範囲が横約80%×縦約80%という注記もあります。
画面の端に犬猫を置く時は瞳検出に頼りすぎず、実際によく使う構図で試してください。F1.4で撮っても、目や顔全体がいつもくっきり写るとは限りません。

RF35mm F1.8 MACRO IS STM
- R50で約56mm相当、F1.8
- 最短撮影距離0.17m、重さ約305g
- レンズ内の手ブレ補正(IS)あり
顔のアップや、近くで寝ている姿を撮りたい人で、部屋の中で少し下がれる場合の候補です(キヤノン公式製品ページ)。近くまで寄れることと、全身を写せる距離を取れることは別の話です。狭い部屋で下がれないなら、35mmは無理に選ばないでください。
R50の動物認識・AF・手ブレ補正を確認する

⚙︎ R50のピントを確かめる順番
R50の静止画ガイドでは、動物優先は犬・猫・鳥の顔や全身、瞳を検出します。姿勢・大きさ・遮る物で認識できない場合も。手元のファームウェアと静止画モードで設定項目を確認してください。認識枠が出ても、合焦したとは限りません。
サーボAFは未合焦でもシャッターが切れます。図の操作後も写真を拡大して確認を。止まった被写体でサーボが安定しなければ、ワンショットAFも試します(AF動作の説明)。
R50にボディ内手ブレ補正はありません。キットやRF35mmのISも、補正するのは手の揺れ。犬猫の動きを止める機能ではありません。動く場面はシャッター速度を上げます。
キットを使い続けるか、一本借りて比べるか

- 追加しなくてよい:光や撮る位置を変えたら、キットで十分に撮れた
- 追加しなくてよい:ズームで画角をよく変えたい
- 追加しなくてよい:候補の焦点距離では全身が入らない
- 比べる価値あり:画角は合うのに、動きを止める速さと納得できる写りをキットでは両立できない
比べる時は、同じ部屋・似た光・似た姿勢や動きの場面で、キットと候補の一本を撮り比べます。見るポイントは、画角・持ちやすさ・ピント・写りです。購入前に候補の一本だけを借りて試す方法もあります。ただし、犬猫に同じ動きをさせようとして追いかけたり、無理に抱えたりはしないでください。
光・シャッター速度・画角を確かめてもピントの問題が残る場合は、まず認識枠、AF動作、ファームウェアを確認します。それでもピント問題が残るときは、別ボディとの比較試用でAFの違いを確かめる選択もあります。屋外を走る犬は、距離も速さも必要な画角も室内とは違います。この記事の一本や設定を、そのまま屋外に当てはめないでください。
ほかの家族撮影も考えるなら
- R50で子供も撮るなら、R50/R10向け単焦点の比較へ。
- 別にRFフルサイズ機で家族を撮る場合は、フルサイズ向けの家族写真レンズへ。同じ焦点距離でもR50とは写る範囲が変わります。
この記事で紹介した機材
Canon RF-S 18-45mm F4.5-6.3 IS STM
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