旅行先で、星空と山並みを一緒に撮ってみたい。カメラを持っているなら、まずは手持ちのレンズと三脚で試し、もっと広く・明るく写したくなったら広角レンズを借りる、という順番がおすすめです。
この記事では、星と地上の風景を写す「星景写真」に向けて、レンタルするレンズと日程の選び方を整理します。カメラがない人は、ボディ・対応レンズ・三脚を合わせた金額で検討してみてください。
借りる機材と一緒に決めたいのが、撮影する夜。月明かりや雲の影響を受けるので、料金だけでなく日程も大切です。
星空用レンズはカメラに合わせる

最初に確認するのは、カメラのマウント名。今回の3本はSONY E・Nikon Z・Canon RF用で、それぞれ対応するカメラに装着します。メーカーが違うレンズを、同じ広角だからとそのまま取り付けることはできません。
カメラ・三脚・記録用のカードなどが揃っていれば、レンズだけを追加で借りる方法があります。まだボディを持っていない場合は、ボディ・レンズ・三脚をまとめた一式で考えたほうが総額を読み違えません。ミラーレス本体から検討するならミラーレス一眼カメラのレンタル比較もあわせてどうぞ。
もうひとつ確認したいのがセンサーサイズ。フルサイズ用の20mmをAPS-Cのボディに付けると、写る範囲はフルサイズのときより狭くなります。
SONYの公式仕様では、FE 20mm F1.8 GはAPS-C時に35mm判換算で30mm相当。Canon RF16mm F2.8 STMはCanonのAPS-Cで約25.6mm相当です。「広く写したくて超広角を借りたのに、思ったより狭い」となりやすいのはここ。
APS-Cのカメラで空を広く入れたいなら、はじめからAPS-C用の広角を選ぶほうが素直です。SONYのAPS-C機ならSONY Eマウント APS-C 広角ズームレンズ、CanonのAPS-C機ならRFマウントのサードパーティ製ズームレンズで、対応する画角の候補を確認できます。
星空におすすめのレンタルレンズ
候補は、SONY E・Nikon Z・Canon RFのフルサイズ機で使う広角単焦点3本。まずは手持ちのボディに合う行を見てみてください。APS-Cで使う場合は、上で説明した画角の変化も確認を。
| 対応 | レンズ | 選ぶ理由 |
| SONY E | FE 20mm F1.8 G | 開放F1.8で約373g。軽さと明るさの両立 |
| Nikon Z | NIKKOR Z 20mm f/1.8 S | FX判で画角94°。開放から点光源の描写に配慮した設計 |
| Canon RF | RF16mm F2.8 STM | 約165gと軽い16mm。まず広く写して試したい人へ |
SONY FE 20mm F1.8 G
SONYのフルサイズ機で、明るい広角を試したい人向け。20mmという焦点距離は、空だけでなく山や湖などの地上の風景も一緒に入れやすい広さ。開放F1.8の明るさは、暗い場所でシャッター時間を延ばしすぎない助けになります。
公式仕様では約373g。三脚なども運ぶ撮影で、レンズの重さを抑えたいときに候補になります。SONYの広角単焦点をもっと広く見比べたい人はEマウントの広角単焦点レンズへどうぞ。
Nikon NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
Nikon Zのフルサイズ機で、星の写りまで意識して選ぶならこの20mm。メーカーの説明では、星のような点光源が尾を引く「サジタルコマフレア」を開放から抑える設計です。星空向けに借りる理由がはっきりした1本。
質量は約505g。DXフォーマット(APS-C)のZ機では、画角がFXの94°から70°へ狭まります。Zマウントという名前だけで選ばず、使うボディのセンサーサイズも確認してください。
Canon RF16mm F2.8 STM
公式仕様で約165g。旅行の荷物に広角を1本足したい人に向きます。16mmという広さは、天の川と地上の景色を1枚にまとめたいときに効いてきます。
開放はF2.8。F1.8の候補ほど光を取り込めないため、同じ明るさに写すには露光時間やISO感度の調整が必要になります。
軽さと広さを試したいのか、より小さいF値を求めるのか。借りる前に分けて考えたいところです。Canonの広角とAPS-C換算についてはRFマウントの超広角単焦点レンズで詳しく整理しています。
星空撮影のレンタルは総額で比較

どこが安いかを調べるときは、同じレンズ・同じ日程での総額を比べます。月額表示と短期の合計を並べても、条件が違えば意味のある比較になりません。
たとえば土曜の夜に撮るなら、金曜に受け取って操作を確認し、日曜に返送する予定を立てる。これは日程を考えるための例で、各社共通の料金区分ではありません。雨に備えて予備日も持たせるなら、その日数を含めて見積もります。
雨が降ったら撮影を延期できるか、それともレンタル料がかかったままになるか。日程変更・キャンセルの条件は、申し込む前に確認しておきたい点です。
実際の料金は、機材ごとの比較ページで見比べるのが早い。レンズ単体で借りるならレンズのレンタル比較、借り先そのものの条件から見たいならカメラレンタルサービス比較が入口になります。
借りる前に撮影日と三脚を確認

星空を撮る日は、雲の少ない晴天と月明かりを確認します。TAMRONの撮影ガイドも、晴れた日や新月のタイミングを勧めています。明るいレンズを借りても、厚い雲に隠れた星までは写せません。
もうひとつ、三脚も忘れずに。FUJIFILMの撮影ガイドでは、長時間露光のためにカメラをしっかり固定することを勧めています。三脚を持っていない場合は、レンズと一緒に手配しましょう。
シャッターボタンを押す振動への対策には、リモートレリーズや2秒のセルフタイマー。風や足場などによる揺れまで防ぐものではないので、カメラを安定して固定したうえで使います。
ピントはオートに任せず、マニュアルフォーカスへ。明るい星を画面で拡大して、星が小さな点になる位置に合わせます。
OM-1 Mark IIでは、対応レンズを使う「星空AF」という選択肢もあります。12-45mm F4.0 PROを持っているなら、OMの星空AFと広角レンズの選び方で、今の一本を続けるか、明るさ・広さを足すかを確認できます。
X-S20とXC15-45mmを使っているなら、FUJIFILM Xの星空レンズとMF操作を確認してください。手持ちの15mm側を基準に、広さを足すXF8mm、明るさを足すXF16mm F1.4を比べられます。
G100Dとキット12-32mmを持っているなら、LUMIX G100Dの星空レンズとピント合わせへ。12mm側を続けるか9mm F1.7を足すかに加え、リングのないキットのMF操作と三脚時の補正設定を確認できます。
あとは試写して確認し、必要に応じて調整する。露光を長くしすぎると星が線状に伸びるので、写り具合を見ながら時間を詰めていくのが現実的です。
どんな夜でも通用する固定の設定はありません。だからこそ、現地でいきなり本番にしないこと。
機材が届いた日に自宅で操作を一通り触っておくと、暗闇での手探りがかなり減ります。予備バッテリーとメモリーカードの確認も、この段階で。
よくある質問
- キットレンズでも星空は撮れますか?
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撮れないと決めつける必要はありません。FUJIFILMの解説にはF4での作例も掲載されています。まず手持ちのレンズで試して、もっと広く・もっと明るくと感じたときに、レンタルで広角単焦点を足すという順番でも遅くないと思います。
- APS-Cのカメラでフルサイズ用レンズを使えますか?
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今回の3本は、それぞれ同じマウントのAPS-C機でも使えます。ただし写る範囲はフルサイズより狭くなるため、空を広く入れたいならAPS-C用の広角も比較してみてください。
- 赤道儀は必ず必要ですか?
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星と風景を一緒に写す星景撮影なら、必須ではありません。三脚に固定しての撮影方法がメーカーの解説でも紹介されています。天体を拡大して撮る場合は望遠鏡や追尾機材の話になり、この記事の範囲とは別の準備が必要です。
まとめ
手持ちのカメラがあるなら、まず対応する広角レンズを1本。ボディも借りるなら、レンズと三脚まで含めて予算を考える。APS-Cの場合は、同じ焦点距離でも写る範囲が狭くなる点が選び直しの目印です。
気になるレンズが見つかったら、撮影前に練習できる日程で料金を比べてみてください。一晩だけの旅行なのか、晴れる日を待ちながら何度か試すのか。使い方が決まると、借りる期間も選びやすくなります。
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