ボディ選びから考えるなら、Nikonのカメラとレンズの選び方、機種の機能差を比べるならNikonミラーレス6機種の比較へ。
Nikon Zレンズを選ぶときは、今のボディがDXかFXか、キットレンズで何に困ったかを整理すると探しやすくなります。レンズ交換を減らす、背景をぼかす、遠くを大きく写すなど、欲しい変化から選びましょう。
比べるのは、DX用3本とフルサイズ用6本。単焦点、標準・高倍率、広角、望遠、マクロを用途別に整理しました。
ぼくにはZ6IIとZfcの使用経験があり、40mmの使い勝手は日常スナップ用レンズの比較で紹介しています。このページで扱う未使用レンズは公式仕様を中心に比較し、DX24mmの手ブレ補正の有無は実機テスト記事も照合しています。
Nikon Zレンズ一覧
この記事で比較する9本を先にまとめました。気になるレンズがあれば、そのままカードから料金を確認できます。
今の写真で足りないものから選ぶ
今の写真に足りないものを言葉にすると、レンズは選びやすくなります。近い状況を探してみてください。
| 状況 | 候補 | 選ぶ理由 |
| DXボディで旅行の交換を減らしたい | NIKKOR Z DX 18-140mm | 広角から中望遠まで1本でカバーできる |
| DXボディで室内を明るく撮りたい | NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 | 開放F1.7で光の少ない室内でも撮りやすい |
| DXボディで遠くの被写体を撮りたい | NIKKOR Z DX 50-250mm | DXで35mm判換算75-375mm相当の画角 |
| FXボディで標準域を一定の明るさで撮りたい | NIKKOR Z 24-120mm F4 | ズーム全域で開放F4が変わらない |
| FXボディで交換をさらに減らしたい | NIKKOR Z 24-200mm | 24-120mmより望遠側まで1本でカバーできる |
| FXボディで軽い単焦点から始めたい | NIKKOR Z 40mm F2 | 質量約170gで日常的に持ち出しやすい |
| FXボディで景色や建築を広く撮りたい | NIKKOR Z 14-30mm F4 | 14mmからの画角でFXの広さを活かせる |
| FXボディで離れた人物や行事を明るく撮りたい | NIKKOR Z 70-180mm F2.8 | 開放F2.8で光の少ない会場でも撮りやすい |
| 小物や花に近づいて大きく写したい | NIKKOR Z MC 50mm F2.8 | 最大撮影倍率1倍の等倍マクロ |
NikonのDXで使いやすい3本
交換回数を減らすズーム、明るい単焦点、遠くを写す望遠。DXボディで役割の違う3本です。
NIKKOR Z DX 18-140mm
旅行や普段使いで交換回数を減らすなら、NIKKOR Z DX 18-140mm(正式名称:NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR)。35mm判換算27-210mm相当を1本でカバーします。
ただし広角側はDX16-50mmほど広くなく、望遠側もDX50-250mmほど伸びません。すでにダブルズームキットを持っている人は、重複購入にならないか確認しておきたいところ。

出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z DX 18-140mm)。確認日:2026年9月8日。
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7は、室内や日常のスナップで明るさが欲しいときの単焦点レンズです。同じ明るさの場所・同じISO感度なら、F1.7の開放で撮ることで、開放F値の大きいレンズより速いシャッター速度を選びやすくなります。
ズームはできません。撮影位置から36mm相当の画角で何が収まるかも、選ぶときの判断材料です。
出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z DX 24mm f/1.7)(2026年9月8日確認)、Nikon公式レンズカタログの仕様比較表(30-31頁)(2026年9月9日確認)。手ブレ補正の有無はAmateur Photographerの実機テスト(Amy Davies、2023年8月23日)も照合(2026年9月9日確認)。
NIKKOR Z DX 50-250mm
NIKKOR Z DX 50-250mmは、35mm判換算75-375mm相当の画角を使える望遠ズームです。運動会や発表会など、観覧席から離れた被写体を大きく写したい場面で選択肢になります。
開放F値はF4.5-6.3で、暗い室内競技まで万能にこなせるレンズではありません。ダブルズームキットを持っている場合は、購入前に手元のレンズ名を確認しましょう。同じ50-250mmをすでに持っていれば、買い足しは不要です。
出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z DX 50-250mm)。確認日:2026年9月8日。
レンズの種類で迷ったら、下の単焦点・ズームの使い分けへ。行事での画角は運動会の距離と明るさの考え方、実例は初代Z50ダブルズームの作例でも確認できます。
Nikonフルサイズの用途別6本
FXボディの場合は、撮りたい場面ごとに開放F値や画角が変わる6本を並べました。
NIKKOR Z 24-120mm F4
NIKKOR Z 24-120mm F4(正式名称:NIKKOR Z 24-120mm f/4 S)は、24-120mmのズーム全域で開放F4を使えます。画角を変えても、開放F値を一定に保ちたい人向けの1本。
質量は約630gです。身軽な散歩用に選ぶなら、持ち歩ける重さかを事前に確かめましょう。
出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z 24-120mm F4)。確認日:2026年9月8日。
NIKKOR Z 24-200mm
旅先や行事で、24-120mmより遠くまで1本で撮りたい人にはNIKKOR Z 24-200mm(正式名称:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR)。望遠側を200mmまで使えるので、レンズ交換をさらに減らす選択肢になります。
開放F値は広角端F4、望遠端F6.3です。ズーム全域F4の24-120mmとは、望遠側の明るさも比べる必要があります。
出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z 24-200mm)。確認日:2026年9月8日。
NIKKOR Z 40mm F2
軽い単焦点で日常を撮りたい人の入口になるのがNIKKOR Z 40mm F2です。ぼく自身も日常でこのレンズを使っています。
26mmや28mm、24-50mmとの比較や、ぼくが40mmを選んだ理由は日常レンズの記事で詳しく書いています。ズームはできません。被写体を大きく写したり周囲を広く入れたりするには、撮影位置を変えて構図を調整します。
出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z 40mm F2)。確認日:2026年9月8日。
NIKKOR Z 14-30mm F4
FXで景色や建築を広く写すための広角ズーム。NIKKOR Z 14-30mm F4(正式名称:NIKKOR Z 14-30mm f/4 S)は、14mmからの広い画角を使えます。
DXボディでは35mm判換算21-45mm相当の画角です。FXで14mmを使うときより写る範囲が狭いので、室内の広さや建物の全景をどこまで入れたいかが選ぶ基準になります。
出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z 14-30mm F4)。確認日:2026年9月8日。
NIKKOR Z 70-180mm F2.8
NIKKOR Z 70-180mm F2.8は、離れた人物や行事を撮るための望遠ズームです。開放F2.8の明るさは、薄暗い体育館などで速いシャッター速度を選ぶ助けになります。
望遠端は180mm。撮影位置から被写体までの距離によっては、十分な大きさに写せない場合があります。距離のある運動会では、さらに望遠側の長いレンズも比較の対象です。

出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z 70-180mm F2.8)。確認日:2026年9月8日。
NIKKOR Z MC 50mm F2.8
NIKKOR Z MC 50mm F2.8は、小物や花を大きく写せる等倍マクロです。最大撮影倍率は1倍で、実物とほぼ同じ大きさの像をセンサー上に写せます。
最短撮影距離の0.16mは撮像面から測った距離で、レンズ先端からの距離ではありません。接写するときの確認点は、自分やカメラの影が被写体に重ならないこと。

出典:Nikon公式仕様(NIKKOR Z MC 50mm F2.8)。確認日:2026年9月8日。
種類を比べるときは、まずレンズ交換を減らしたいのか、明るさや画角を増やしたいのかを決めておくと選びやすくなります。
Nikonレンズの種類を選ぶ
| 種類 | 得意な撮り方 | 選ぶときの注意 |
| 単焦点 | 明るさ・ボケ・軽さ | ズームはできない |
| 標準・高倍率 | 旅行で画角を変える | 焦点域と開放F値を比較 |
| 広角 | 景色・建物・狭い室内 | DXでは換算画角を確認 |
| 望遠 | 遠くの行事や人物 | 距離と会場の明るさ |
| マクロ | 花や小物を大きく写す | 最短距離は撮像面から |
旅行で持ち出す組み合わせは、荷物とレンズ交換から考えるNikonの旅行向け構成も参考になります。
焦点距離・F値・手ブレ補正で失敗を減らす
DXボディでは35mm判換算で焦点距離が1.5倍相当の画角になりますが、レンズ自体の焦点距離やF値が変わるわけではありません。表記上の数字と、実際に写る範囲は分けて考えておきたいですね。
手ブレ補正(VR)が抑えるのは、撮影者の手ブレ。動く被写体のブレを抑えるには、動きに応じたシャッター速度が必要です。
FXボディにDXレンズを装着する場合は、使用機種の撮像範囲設定と記録画素数を確認します。撮像範囲の切り替えを、すべての機種で同じ動作と考えないようにしましょう。
FマウントレンズをZボディで使いたい場合は、FTZ系アダプターを含めた組み合わせの対応確認が必要です。レンズ名・アダプター・ボディごとに、装着可否と使える機能を確認しましょう。
| レンズ | 焦点距離 | 開放F値 | 質量 |
| NIKKOR Z DX 18-140mm | 18-140mm | F3.5-6.3 | 約315g |
| NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 | 24mm | F1.7 | 約135g |
| NIKKOR Z DX 50-250mm | 50-250mm | F4.5-6.3 | 約405g |
| NIKKOR Z 24-120mm F4 | 24-120mm | F4 | 約630g |
| NIKKOR Z 24-200mm | 24-200mm | F4-6.3 | 約570g |
| NIKKOR Z 40mm F2 | 40mm | F2 | 約170g |
| NIKKOR Z 14-30mm F4 | 14-30mm | F4 | 約485g |
| NIKKOR Z 70-180mm F2.8 | 70-180mm | F2.8 | 約795g |
| NIKKOR Z MC 50mm F2.8 | 50mm | F2.8 | 約260g |
DX18-140mm、DX50-250mm、24-200mmは、レンズ内VRを搭載しています。
迷ったレンズを試すときの確認
気になるレンズが決まったら、購入前にレンタルで試してみるのも一つの方法です。各レンズの料金は、上のカードからそのまま確認できます。
今のキットに何を足すか迷っている場合は2本目のレンズおすすめの記事、初代Z50のダブルズームで運動会を撮った実際の作例はZ50ダブルズームキットのレビューで紹介しています。
Nikon Zレンズまとめ
Nikon Zレンズ選びの出発点は、今の写真で変えたいこと。DX・FXと画角を確認し、交換回数、明るさ、持ち歩く重さのうち、どれを優先するか決めてみてください。
