空をもっと広く入れたいのか、暗い星を写すための明るさが欲しいのか。同じ「星空用の広角」でも、替える理由は二つあります。まずは今のレンズで、足りないほうを確かめましょう。
ここではFUJIFILM X-S20とXC15-45mmを持つ人に絞って、今の一本を続けるか、XF8mm・XF16mm F1.4を借りるかを比べます。三脚で空と地上の風景を写す夜に向けた選び方です。
⚙︎ 広さと明るさを分けて選ぶ
FUJIFILMの星空レンズ比較
| レンズ | 35mm判換算・開放F値・公称質量 |
| XC15-45mm | 23-69mm相当 F3.5-5.6/約135g |
| XF8mm | 12mm相当 F3.5/約215g |
| XF16mm F1.4 | 24mm相当 F1.4/約375g |
数値は公式のXC15-45mm、XF8mm、XF16mm F1.4の仕様です。XCはキャップ、XF2本はキャップとフードを除く公称値なので、バッグ一式の重さとは分けて見てください。

FUJIFILMで選ぶ一本
FUJIFILM XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
最初は、いま持っているズームの広角端から。空と地上の景色が収まるなら、一本を増やさず試せます。昼間も同じズームを使えば、夜のレンズ交換を減らせるのも助かるところです。
一方で、広く写ることと、明るく写せることは別です。星がぼんやりするなら、レンズの暗さだけでなくピントや固定も確認したい。いまの写りのどこが足りないかが分かってから、次の一本を選びましょう。
FUJIFILM XF8mmF3.5 R WR
15mm側でも空が入りきらない。その不満に向けた超広角の一本です。12mm相当まで広くなるので、今の画角では切れていた空や地上の景色を、一緒に入れる構図を考えられます。
ただし、F3.5は今の15mm側と同じです。広くするだけで、明るさの不足も解消するとは考えない。昼用ズームを残すなら2本持ちになるので、交換用として借りるかも決めておきましょう。
FUJIFILM XF16mmF1.4 R WR
広さはおおむね足りていて、明るいレンズを試したい。その場合に比べたい単焦点です。開放F1.4を使える一方、星の形やピントは、借りた一本で撮った画像を見て確かめます。
24mm相当で、手持ちの広角端より少し狭い画角。今のズームを16mmにして構図を確認しておくと、広さの見込み違いを減らせます。手動調整には、レンズのフォーカスリングをボディ側へ引く操作も必要です。
X-S20で星のピントを確認

X-S20のマニュアルフォーカス撮影では、Gフォーカス設定からフォーカスモードをMFにします。ここではMFアシストをOFF、フォーカスチェックをONにして、星を拡大しながらリングで調整する流れです。必要なら、拡大中にリアコマンドダイヤルで倍率を変えます。
XF16mm F1.4は、カメラをMFにするだけでなくリングもボディ側へ。レンズの説明書では、リングがAF側だとカメラをMFにしても手動調整できないと案内されています。距離目盛は目安にして、試写した画像でも星の見え方を確かめましょう。
FUJIFILMで三脚に据える
X-S20の撮影設定では、三脚使用時はブレ防止モードをOFFにすることを勧めています。2秒セルフタイマーは、シャッターボタンを押すときの揺れを減らすために。風や足場の揺れ、星の動きまで止める設定ではありません。
暗いからと露光時間だけを延ばすと、星が線状に写ることもあります。点で写したい星と地上の景色を見ながら、絞り・露光時間・ISO感度を調整する。どの夜にも同じ数値が通用するわけではありません。
借りる前に一式を決める
持ち出す荷物は、レンズ単体の数字だけでは決まりません。フードや三脚も含めてバッグへ収め、いつもの持ち方で運べるかを確かめましょう。いまの一本で試せそうなら、今回は追加しない選択で構いません。
まとめ:今の広角から試す
広さが欲しいのに明るさだけで選んだり、暗さが気になるのに広さだけを増やしたりしない。足りないものが一つに絞れれば、借りる一本も決めやすくなります。まずは今の広角と三脚で、一夜を試してみましょう。

この記事で紹介した機材
FUJIFILM XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ
レンタル料金・条件を見るFUJIFILM XF8mmF3.5 R WR
レンタル料金・条件を見るFUJIFILM XF16mmF1.4 R WR
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