Canon RFの望遠ズームは、70-200mmのF2.8とF4で持ち方と撮れる条件が変わります。
F2.8には従来型とZがあり、明るさだけでは決められません。
この記事では未使用の3本を体験風に語らず、Canon公式仕様と撮影条件から選び方を整理します。
Canon RF70-200mmを3本比較

まずは明るさ、質量、収納時の長さを比べます。
| レンズ | 開放F値 | 質量 | 長さ |
| F4 | F4 | 約695g | 約119mm |
| F2.8 | F2.8 | 約1,070g | 約146mm |
| F2.8 Z | F2.8 | 約1,110g・黒/約1,115g・白 | 約199mm |
次にズーム時の全長、エクステンダー、フィルター径を比べます。
| レンズ | ズーム時の全長 | エクステンダー | フィルター径 |
| F4 | 変わる | 非対応 | 77mm |
| F2.8 | 変わる | 非対応 | 77mm |
| F2.8 Z | 変わらない | RF1.4x/RF2x | 82mm |
三脚座を除く公称質量で比べると、F4は従来型F2.8より約375g軽く、Zの白より約420g軽くなります。
一方でF2.8はF4より一段明るく、同じISO感度なら一段速いシャッタースピードを選べます。
Zは従来型F2.8より長く少し重いものの、ズームしても全長が変わらず、エクステンダーにも対応します。
Canon F4は軽さを優先
Canon RF70-200mm F4 L IS USM
歩きながら人物や屋外イベントを撮るなら、約695gと収納時約119mmの小ささが候補を持ち出しやすくします。
F2.8より一段暗いため、暗い会場で動く被写体を止めるときは、シャッタースピードかISO感度の余裕が減ります。

日中の屋外や照明が十分な場所を中心に撮るなら、F4でもシャッタースピードを確保しやすくなります。
最短撮影距離は0.6mで、200mm時の最大撮影倍率は0.28倍です。
人物だけでなく、花や小物を少し大きく写したいときにも距離を詰めやすい仕様です。
Canon公式仕様で大きさと手ブレ補正の測定条件も確認できます。
Canon F2.8は暗所を優先
Canon RF70-200mm F2.8 L IS USM
暗い発表会や屋内スポーツでシャッタースピードを落としたくないなら、F4より一段明るいF2.8が設定の余裕になります。
ただしF2.8だけで被写体ブレを防げるわけではなく、被写体の速さに合わせたシャッタースピードとISO感度が必要です。

従来型F2.8は、Zより収納時に約53mm短く、三脚座を除く質量も約40〜45g軽くなります。
ズーム操作で鏡筒が伸びるため、収納時の短さを優先する人と、撮影時の全長固定を優先する人で評価が分かれます。
ポートレートではF2.8の浅い被写界深度を使えますが、背景の距離や焦点距離でもボケ方は変わります。
Canon公式仕様で三脚座を含む装備重量まで確認しておくと、持ち運びを想像しやすくなります。
Canon Zは操作性も比較
Canon RF70-200mm F2.8 L IS USM Z

静止画と動画の両方でズーム中の全長を一定にしたいなら、Zの鏡筒構造が比較の中心になります。
収納時は3本で最も長いため、カメラバッグへ収まるかも同時に確かめたい仕様です。

ZはパワーズームアダプターPZ-E2とPZ-E2Bへ対応し、一定速度のズーム操作を組み込めます。
別売りアダプターが必要なので、動画を撮るだけでZを選ぶのではなく、ズーム操作を撮影工程へ入れるかで判断します。
RF1.4x装着時は98-280mm F4、RF2x装着時は140-400mm F5.6になり、どちらもズーム全域を使えます。
200mmより先へ伸ばせる一方で、開放F値も一段または二段暗くなる点をセットで考えます。
Canon公式の特長ページで対応アクセサリーと操作部を確認できます。
Canon望遠ズームの選び方

F2.8とF4は光量で選ぶ
F2.8はF4より一段明るいため、同じ明るさとISO感度なら、たとえば1/250秒を1/500秒へ上げられます。
シャッタースピードを変えないなら、ISO感度を半分に下げられる関係です。
人物を止めたい暗い会場ではF2.8の一段が役立ちますが、日中の屋外で絞って撮るならF4の軽さを優先しやすくなります。
F2.8は被写界深度も浅くできますが、複数人を同時に写す場面ではF4以上へ絞ることもあります。
持ち運びは重さと長さで選ぶ
F4と従来型F2.8の差は約375gなので、ボディや予備バッテリーを含む一式で持ち歩けるかを考えます。
F4と従来型F2.8は収納時に短くなりますが、撮影時はズーム操作で鏡筒が伸びます。
Zは約199mmの長さが変わらないため、バッグ内の長さと撮影中の取り回しを別々に比べることが大切です。
F2.8の2本は三脚座を除いた質量で公表されているため、三脚や一脚を使うなら装着時の総重量も確認します。
従来型とZはズーム操作で選ぶ
静止画中心で収納時の短さを優先するなら、従来型F2.8を選ぶ理由があります。
ジンバルやリグへ載せる撮影で全長変化を抑えたいなら、Zの固定された鏡筒長が扱いやすさにつながります。
さらに280mmや400mmまで伸ばす可能性があるなら、エクステンダーに対応するZだけが3本の中で候補になります。
エクステンダーを使わず、電動ズームも必要ないなら、Zの機能を使わないまま長さだけ増えないかを見直します。
用途は距離と光量で選ぶ
ポートレートは背景をぼかすならF2.8、移動量が多く屋外中心ならF4も候補です。
発表会や屋内スポーツは、撮影位置から200mmで届き、F2.8の一段を必要とするかで考えます。
鉄道は被写体までの距離と撮影場所で必要な焦点距離が変わるため、70-200mmだけで決めつけません。
APS-C機へ装着した場合は焦点距離が変わるのではなく、35mm判換算で112-320mm相当の画角になります。
2本まで絞れたらレンタルで重さとズーム操作を確かめると、数値だけでは分かりにくい持ち方を比べられます。
Canonで200mmより先が必要なら

客席や撮影場所から被写体へ近づけず、200mmでは画面内の被写体が小さいなら、100-400mm以上の超望遠ズームを検討します。
Canon RF超望遠ズーム比較では、400mm・500mm・800mmを必要な距離と重さから分けています。
運動会は会場の広さや立ち位置で必要な画角が変わるため、Canon運動会のカメラと望遠レンズから撮影条件を確認してください。
Zへエクステンダーを付ける方法もありますが、開放F値が暗くなるため、焦点距離だけで選ばないことが大切です。
まとめ:明るさと持ち方で決める
日中中心で持ち歩く時間が長いなら、F4の約695gと短い収納長が選ぶ理由になります。
暗い会場で一段分の明るさが必要なら従来型F2.8、全長固定や拡張性も使うならZを比べてください。
最後はスペックの順位ではなく、撮影場所の光量と200mmまでの距離、持ち運べる重さで決めれば十分です。
